花が咲き誇る園、という表現があるけれども、文字通りの場所があるものだ、というのがMoivaro Lodgeの最初の感想。気候と土地の広さに恵まれて、自然の植生に少し手を入れるぐらい。それだけで、箱庭ガーデニングでは作り上げることができない雄大さが感じられるのが、アフリカのポテンシャル。
Moivaro Coffee Plantation Lodgeは、急速に発展するサファリ観光の中心地、アルーシャから約12キロ。滞在中に一度、ロッジからアルーシャまで歩いてみたけれど、徒歩で2時間半、タクシーだと10ドル(交渉次第)20分ぐらい。
国道沿いには、次々とバラックが建てられていて、人口の増加を感じさせる。アルーシャの街自体は、埃っぽくて、路上ではサファリやら土産物やらの買え買え攻撃にさらされること必須。
ただ、アルーシャから徒歩で一時間も離れれば、建物よりも緑の密集度が一気に増加して、通りすがりの人々も、より気楽な笑顔でスワヒリ語の挨拶をかけてくれる。
Moivaroは、その地域全体の村の名前で、ロッジはコーヒー畑に隣接する周囲2キロ以上の広大な敷地をもつ。ゲートを通り過ぎて、しばらく敷地内を走ると、茅葺き屋根のメイン・コテージのエントランスに。天井が高く南国風の内装。敷地内には30戸ぐらいのコテージが点在していて、コテージをつなぐ通路は、端正かつワイルドに手入れされた植物と花々でかざられている。
Moivaroには3泊、まる四日滞在したのだけれども、最も快適に、何もせずにいられる場所かもしれない。敷地内の一周2キロの散歩道をブラブラ歩くのもよし、プールサイドで寝転ぶもよし。日本とタンザニアは、時差があるだけではなく、流れる時間の早さそのものが違うので、徐々に体をアフリカ時間に慣らしていくと、、、。
コメント