Mt. Meruの水脈に支えられて、アルーシャの近隣はとても緑が豊かだ。輸出用のコーヒー畑をはじめ、広大なビニールハウスで栽培される花は世界的に有名で、オランダの市場に出荷されているそう。
人々の暮らしもメルー山の恵みを受けているようで、小道の脇にはバナナや茄子、トマトの畑の他、野生のマンゴやアボガドの木が勝手に実をつけている。取り立ての野菜やフルーツを並べる、道端の小さな八百屋も充実している。そこで買ったマンゴは抜群で、英語はまったく通じないけれど、すっかり常連になってしまった。
Moivaroという名前は、村全体の地名でもある。ロッジはうまく地域と共生しているようで、敷地を出て村を歩くと、人々はとても愛想よく挨拶に応じてくれる。
ロッジでは数時間のカルチャーウォークのプログラムも提供していて、スタッフの中でも一番陽気なビンセントの説明を受けながら、のんびりと村の生活を散策することができる。
現地の挨拶は、スワヒリ語、年長の人への言葉、マサイ語など様々で、ちょっとした会話の使い分けを教えてもらったのは、その後の旅行でもとても役に立った。村の長老に、ちゃんとした挨拶をするだけで、ずいぶんと雰囲気は変わるし、観光地での押し売り撃退にも、とりあえずスワヒリ語連発が効果的。
プログラムに支払う参加費は、村の病院の設備の充実など、公共の用途に使われるそう。
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