アフリカ旅行 エレファンティズム より続く
象に見送られて午前中のサファリを終えると、Simba Aキャンプ場を撤収して、セレンゲティへ。
ンゴロンゴロ保護区(Ngorongoro Conservation Area)とセレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)は隣接していて、さらにその先はマサイマラ鳥獣保護区(Masai Mara Game Reserve)へと続いている。アフリカでも最も有名なこの三つの自然保護区は、実はひとつの巨大な自然生態系を成していて、その間を動物は季節ごとに大移動しているのです。
隣接しているとは言っても、そこはアフリカ。標高2000メートルの高原地帯のNgorongoroから、セレンゲティへは雄大な丘陵地帯を抜けて、さらに草原を数時間ひた走ることに。
高原性の爽やかな気候のンゴロンゴロ保護区とは一変して、セレンゲティは乾燥したサバンナの平原。雨季が近いおかげで、それでもまだ過ごしやすいらしいが、遮るものも無い強烈な日差しの下を、砂埃を巻き上げながらサファリ4WDは一本道を爆走。
途中で唐突に、セレンゲティの入り口を示す小さなゲートがあった以外は、永遠と地平線が続く。ほとんどカーブも無い、直線の道を高速でクルージングするので、おもわず船に乗っているのかと錯覚するぐらい。
マサイ族など、原住民は生活することが可能なンゴロンゴロ保護区と違い、セレンゲティは「国立公園」なので、原則的に人が住むことはできない。広大な大地の上に引かれた、細い一本の道路の上だけで、人間は活動することを許されているわけだ。
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