新しく引越ししたホスティング、ServIntがすこぶる調子がいいです。今までの共有ホスティング(一つのサーバーに、何人のユーザーが詰め込まれているのか分からない)ではなく、VPS(バーチャル・プライベート・サーバ : Virtual Private Server)にして正解でした。VPSでは、個々のユーザーに対して、利用できるメモリーやCPUパワーが最低保障されているので、一定のパフォーマンスが保障されている、逆に言えば、自分のサーバが一時的にアクセス過多でも他のユーザーに迷惑をかける心配もありません。
VPSは、共有ホスティングと専用サーバーのちょうど中間ぐらいのサービスに位置づけられるので、共有ホスティングに物足りなくなってきた人にはお勧めですね。基本的にはサーバの管理者Root権限を持てるので、
- RPMやPerlなどのパッケージ追加
- アプリケーションのインストール
- BIND, Apache, SendMailなどの設定変更
- サーバの再起動
など、共有ホスティングだと、いちいちカスタマーサポートにお願いしなければいけないことを、自分で管理することが出来ます。
サーバのOSセットアップやバージョンアップ、異常事態の監視などはホスティング会社が担当してくれて、サポートもあるので安心です。Unixにそれほど自信が無くても、cPanel WebHost Manager (WHM) のようなWEBベースの管理ツールが提供されるので、ほとんどのサーバ設定はcPanelのサポート・フォーラムなどを参考にWEBからできるはず。
今回契約したのは、ServIntというホスティング会社のVPSサービスで、登録料無料、月額49ドルで以下のようなスペック。
ServInt Essential VPS Package
Host System Specifications:
SuperMicro Dual Xeon 3.06 Ghz
8 GB Registered ECC DDR RAM
73GB 15,000rpm U320 SCSI drives in Hardware RAID 5
Product Specifications:
RedHat Linux
Equal-share CPU usage
cPanel/WHM Unlimited License (latest version)
10 GB Storage ($3/month per additional GB)
200 GB Monthly Transfer ($1/month per additional GB)
1 GB RAM burst, guaranteed 256 MB minimum
4 IP addresses ($1/month per additional IP)
Unlimited Domains, Unlimited user accounts
USのホスティングは価格破壊が進んで安いですね~。容量10GB、転送量200GB、IPアドレス4個でドメイン名無制限、メモリー256MB保障で月額49ドルとは!電気代を考えると、自宅サーバより安い場合もあるのでは?
今回は、かなり綿密にホスティング会社をリサーチしつつ、専用サーバ(Dedicated Hosting)も検討したのですが、最終検討まで残ったのは他にはこんなところ。ServIntを含めた3社は、後述のWEBマスターコミュニティーでも、価格・性能・サポート面で評判がよさそうでした。
- ServerMatrix
専用サーバ(1.7GHz, 512MB RAM, 1200GB Bandwidth)が月額69ドル~
- ServerBeach
専用サーバ(AMD Athlon2100, 1GB RAM, 2000GB Bandwidth)が月額99ドル
あと、専用サーバもVPSも必要なくて、とりあえず安価なホスティングがいい場合は、LunarPagesもいいです。私も1ドメイン契約していますが、WEBでの評判も格安ホスティングのなかではよいです。
LunarPages
共有ホスティングで容量800MB、月間40GB Bandwidth、15サブドメイン、PHP,Perl, MySQL可で月額7.95ドル
今回は、さすがに専用サーバーが必要なほどアクセスは無いし、管理にも手間がかかりそうだったので、結局はVPSで一番の実績と評判のいいServIntにしました。以下、ホスティング会社のリサーチについてまとめてみます。
ホスティング、レンタルサーバーを探すためにGoogleで「hosting review」などと検索すると、大量のホスティング企業と、そのレビュー評価、感想が見つかります。ただその多くは、アフィリエイト狙いのサイトばっかりなんです。
というのも、ホスティングは一度契約すると、なかなか変更しづらいものなので、かなり高額なアフィリエイト報酬が支払われるよう。最初の3ヶ月間のホスティング料金の半額をアフィリエイト料として払う、ぐらいはザラのようです。
あと、やたらと「Award Winning !」と、賞を受賞したことを宣伝しているホスティング企業も多いのですが、「2003年:ベスト・ホスティング賞」みたいな賞も、関係のあるアフィリエイト・サイトから与えられていたり(笑)、はっきりいって全然あてになりません。しかも、アフィリエイト・サイトはバリバリにSEO対策が練られているので、検索上位はそんなのばっかり。
それでも色々と見ていくと、ウェブ・マスターが集まって議論している掲示板が幾つか見付かりました。掲示板上でのアフィリエイトリンクを禁止しているサイトもあって、この辺りは信頼できる感じです。
- WebHostin TALK
- Webmaster Forums
掲示板の議論を読んでいて、初めて知ったのですが、自前のデータセンターを持っていないホスティング企業が沢山あるんですね。というより、ホスティング掲示板に集まってきているのは、そういった小規模なホスティング企業のウェブ・マスターが多い。
Dedicated Server(専用サーバ)やVPS(Virtual Private Server)を契約して、それをカスタマイズして、一般向けにShared Hosting(共有ホスティング)サービスを提供しているようです。
そういった小規模のホスティング企業にとって、どの上位ホスティングと契約するかは、自分の提供するサービスのクオリティーに直結するので、非常に具体的かつリアルな情報がやりとりされています。
コミュニティー情報、ホスティング会社の契約、サポートなど、どうしても英語が必要になってきてしまいますが、国内の同レベルのサービスは数倍~10倍ぐらい値段が高くなるので、最強最安のホスティングを手に入れるためには、やはり海外ですね!
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