アルーシャから乾いた大地を走り抜けて3時間弱、切り立った屏風のような緑の台地が見えてくる。ンゴロンゴロ( Ngorongoro )保護区は、クレーター・ハイランドとよばれるタンザニアの北部・高原地帯に位置し、火山活動によって隆起した台地は、平野部から急速に切り立つように視界に飛び込んでくる。
山があるとこに水が流れ、緑豊かな麓に人が集まるのは、タンザニアの風景の特徴のようだ。ハイランド地帯からもたらされる水量はかなりのようで、Lake Manyaraと呼ばれる湖は乾季にもかかわらず、かなりの水量をたたえている。Lake Manyaraの湖畔には、ムトワンブ(Mto Wa Mbu)という町があるのだが、Mto Wa Mbuとは現地語で『沢山の蚊』という意味らしい。「マラリアの薬は飲んだか?」と、わざわざサファリがスタートする前に確認されたのは脅しでは無いらしい。ただし、今は乾季なので、それほど心配はいらないそうだ。この地域には、帰りがけに2泊することになっているので、山の頂からの眺望の広さに感動しつつ、さらに奥地へと向かう。
途中、ランチで立ち寄ったKaratuの町では、にわか雨。大気中の土埃を雨が吸収してくれて、すこし清々しい空気に。はるか遠くの平原から響く雷鳴が猛々しい。
Karatuをでて午後のドライブは、緑や畑の広がる丘陵地帯のアップ&ダウン。デニスの説明によると、この辺りは昔からブッシュマンの居住地帯だったとのこと。
1980年代まで、一万人近くのブッシュマンが衣服や住居を持たず、昔ながらの生活をつづけていたが、2000年の時点では、2000人程度まで減少してしまっているらしい。
雨上がりの丘陵地帯をさらに走ると、舗装道路の終点にゲートが見えて来た。ついにNgorongoro保護区の入り口に到着。
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